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中国とイラン、対米結束=首脳会談で習氏「核合意支持」
2019年6月14日 23:23 
発信地:中国 [ 例外 その他 ]

【6月14日 時事通信社】中国外務省によると、習近平国家主席は14日、訪問先のキルギスの首都ビシケクで、イランのロウハニ大統領と会談した。習氏は「イラン核合意を守ることを支持する」と明言。トランプ米政権から共に制裁を受ける中・イランが、対米で結束する姿勢をアピールした。

 米国が核合意から離脱して対イラン制裁を復活させた後、中国は英仏独ロと同じ核合意の当事国として履行継続を主張してきた。ロウハニ師は「米国が核合意から一方的に脱退した誤った行動に断固反対だ」と強く非難し、「中国と意思疎通や協調を強化したい」と呼び掛けた。

 習氏は「一国主義」を強める米国を念頭に、「イランと多国間主義を防衛し、発展途上国の共同利益を守りたい」と強調。「国際・地域情勢がいかに変わろうとも、戦略的友好関係の安定的発展を推進したい」と訴えた。

 一方で中国は、米・イランの緊張激化は望んでいない。中国外務省の耿爽・副報道局長は14日の記者会見で「中東湾岸地域の平和と安定の維持が国際社会の共同利益に合致する」と指摘した。

 両首脳は上海協力機構(SCO)首脳会議のためキルギスを訪問した。中国は2001年のSCO創設時からの加盟国で、イランは準加盟国。(c)時事通信社