石田さん追悼でミラーマンを第一話から観ている
ミラーマンの特に初期エピソード群はかつてのウルトラシリーズからサルベージされた設定や変遷を感じて色々と興味深い

主人公の鏡京太郎が新聞社のカメラマン(記者)←ウルトラQの江戸川由利子

・ミラーマンが2次元人と3次元人(人間)とのハーフ←ウルトラセブンの企画段階でのアイデア

・御手洗博士がインベーダーの侵略に備えてSGMを結成← 一の谷博士が中心となって科特隊設立に関わったというウルトラQ→ウルトラマンの裏設定(ミッシングリンク)

・SGMのコスチュームが青プレザー+灰色ズボン←科特隊平常時の隊員服

等々

敵はインベーダー(宇宙からの侵略者)でここはセブンと同じだが、セブンのように毎回個性豊かな星人が新たに登場するのではなく固定されている
インベーダー自体の正体は謎で無個性だが、そのうちの誰かが毎回異なる怪獣に変身する

セブンでは星人が用心棒として怪獣を連れてくるという構図だったが、この辺がうまく整理されて敵としてより合理的に洗練されている
人間体ではサングラスをかけて無機質なインベーダーはマトリックスにおけるエージェントの元ネタでは?という感じもするw

それでまでのシリーズの企画段階のアイデアやボツ案と放映作品を総ざらいして再構築した上で斬新な世界観を提示しようという気概に満ちている

帰ってきたウルトラマン以降同一路線の焼き直しになってしまった第二期ウルトラとは違い、セブンと並んで(焼き直しではない)純然なウルトラマンのバリエーションの一つだと思う
その意味で>>230の指摘したように第一期と同じようなレベルと感覚で楽しめるのはこのミラーマンの前半が最後ではないだろうか