安倍首相「男性の育児休暇」義務化検討 党の議連から提言受け
毎日新聞 2019年6月17日 20時57分(最終更新 6月17日 21時17分)
https://mainichi.jp/articles/20190617/k00/00m/010/225000c

 安倍晋三首相は17日、首相官邸で、男性の育児休業取得の義務化を目指す自民党の議員連盟幹部らと会い、子供が生まれた男性に申請がなくても企業側が育休を与える制度の創設などを盛り込んだ提言を受けた。首相は「少子化対策や女性・男性の活躍において、男性の家事育児の参加は大変重要だ。提言を受け止める」と述べ、前向きに検討する姿勢を示した。

 議連の和田義明幹事長によると、首相は提言を受け、「参院選の公約にしていきたい。予算化も具体的に考えていこう」とも話したという。

 提言では、法的義務を念頭に、男性の育休制度のほか、人手不足の中小企業への配慮、育児に参加する男性への嫌がらせ「パタニティー・ハラスメント(パタハラ)」への対策などを求めている。和田氏は提言後、記者団に「国民の幸せや心の豊かさに資するものだ。一日も早く形にしたい」と語った。【堀和彦】