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NY株、一時100ドル高 利下げ期待で上げ幅拡大
円高進む
2019年6月20日 4:10



【ニューヨーク=宮本岳則】19日の米国株式市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文公表をうけて、ダウ工業株30種平均が一時、前日比100ドル高まで上げ幅を広げる場面があった。参加者のうち半数近い8人が2019年中の利下げを予測していることが明らかになり、投資家の間で買い安心感が広がった。外国為替市場では円相場が上昇し、一時1ドル=108円04銭まで円高・ドル安が進んだ。

19日の米株市場はやや買い優勢で始まった。市場参加者の事前予想では、「利下げに前向きなメッセージが盛り込まれる」(米ジョーンズトレーディングのデイブ・ルッツ氏)との見方が大勢だった。午後2時すぎに公開された声明文でも「不確実性が増しており、成長持続に適切な行動をとる」と明記され、ほぼ市場の想定通りの内容となった。公表直後にダウ平均は上げ幅を広げ、この日の高値をつけた。

19日のニューヨーク債券市場では、FOMCの声明文公表で米長期債相場が上昇した。長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0.02%低い2.04%前後まで低下(債券価格は上昇)する場面があった。金融政策を反映しやすい2年債利回りも急低下した。