道路の点検、AIにお任せ 損傷発見から修繕判断まで自動に

 大津市は人工知能(AI)を使って市道の損傷箇所を見つけ、修繕が必要かどうかの判断を自動で行うシステムを20日から運用する。道路管理の効率化が目的で、専用アプリを入れたスマートフォンを道路パトロール車に搭載する。

 道路のひび割れや段差、消えかけた白線などをスマホのカメラが自動で検知・撮影し、蓄積した写真データを基に修繕の必要性を判断する。本年度は約150万円をかけて1台導入し、災害時の緊急輸送路となる幹線道路を中心に活用する。

 同システムは昨年、東京大生産技術研究所(東京都)など3団体が共同開発した。本年度から運用する大津市と千葉市、東広島市など6自治体が写真データを同じサーバーで共有し、AIに学習させて検知精度を高める。地域ごとの傾向の把握もできるという。

 大津市道路・河川課は「職員の目視点検で見落としがちな箇所もカバーできるようになる。損傷の早期発見で事故防止を図りたい」としている。

道路の損傷箇所を検知する様子を表示したスマートフォンの画面(大津市提供)
https://www.kyoto-np.co.jp/picture/2019/06/201906191010220619ai.jpg

https://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20190619000041
2019年06月19日 10時11分 京都新聞