東京都立高 スマホ持ち込み解禁へ 校内での使用も
毎日新聞 2019年6月20日 11時10分(最終更新 6月20日 11時22分)
https://mainichi.jp/articles/20190620/k00/00m/040/095000c

 東京都教育委員会は20日、これまで禁止としていた都立高校への携帯電話やスマートフォン(スマホ)の持ち込みを容認することを決めた。
学習での利用など必要に応じ、校内での使用も解禁する。
小中学校については、各区市町村教委の判断に任せる。
大阪府の小中学校や広島県立高校も持ち込みを認めるなど、公立校でスマホを巡るルールを緩和する動きが広がっている。

 都教委の2018年度の調査によると、都立高校の生徒の約97%がスマホを利用。
災害時の連絡手段として持ち込みの解禁を求める声が上がっていることに加え、
スマホを用いた授業を試験的に導入している高校もあることから、時代の変化や実態に合わせたルール改定が必要と判断した。
今後は高校長が持ち込みや校内使用の可否を判断する形になる。

 学校への携帯電話の持ち込みを巡っては、文部科学省が2009年1月、小中学校は原則禁止とし、高校については校内での使用を制限すべきだと通知している。
これに対し都教委は公立小中学校に加え、都立高でも持ち込み禁止とし、文科省の通知より厳しいルールを課してきた。

 一方、昨年の大阪北部地震や西日本豪雨を受け、保護者から緊急連絡の手段としてスマホが必要との声が上がり、
大阪府が校内使用は禁止としつつも、小中学校への持ち込みを認めた。
東京都と同じ対応を取ってきた広島県も、県立高校への持ち込みを解禁した。

 文科省も、通知の見直しが必要かどうかについて検討を進めている。