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ルノー 日産新経営体制の議案に賛成する方針発表
2019年6月21日 1時47分ゴーン前会長

フランスのルノーは、日産自動車の今月25日の株主総会で新たな経営体制に移行する議案に賛成する方針を正式に発表し、両社が日産の株主総会を舞台に対立する事態は避けられることになりました。

ルノーは20日午後(日本時間の20日夜)、日産が今月25日の株主総会に諮る、新しい経営体制に移行する議案について声明を発表し、「新体制で設置される委員会にルノーの2人の代表を受け入れるという日産の決定を歓迎する。これは企業連合における対話とお互いを尊重し合う精神の表れだ」として、賛成する方針を正式に発表しました。

この議案は、日産が経営の透明性を高めるため社外取締役がメンバーの中心となる委員会で、人事や報酬などを決める「指名委員会等設置会社」に移行するもので、影響力を維持したいルノーは、3つの委員会に複数のルノーの首脳を入れるよう求め、認められなければ採決を棄権する意向を示していました。

日産の株式の43%を保有するルノーが採決を棄権すれば、新しい経営体制に移行できなくなるおそれがあるため、日産側はルノーに対しスナール会長だけでなく、ボロレCEOも委員会のメンバーに選ぶことを伝えました。

この結果、両社は議案をめぐって折り合い、来週の株主総会で日産とルノーが対立する事態は避けられて、新たな経営体制への移行が決まる見通しです。

ただ、ルノーは、筆頭株主であるフランス政府の意向も受けて日産との経営統合を強く求める可能性もあり、両社の提携関係をめぐる綱引きは今後も続くことになりそうです。

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