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ロシア極東の「イルカ監獄」解放、オホーツク海に向け輸送開始
https://www.afpbb.com/articles/-/3231388
ロシア極東スレドニャヤ湾で、いけすに閉じ込められていたシロイルカたちをクレーンで移動させる作業員たち。Sputnik提供(2019年6月20日撮影)。(c)Alena Stepanova / Sputnik
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2019年6月22日 11:01 発信地:モスクワ/ロシア
【6月22日 AFP】
ロシア極東で21日、中国の水族館への輸出目的で捕獲され、狭いいけすに閉じ込められていたシロイルカやシャチ100頭近くの第1群が、生息地オホーツク海(Sea of Okhotsk)での解放に向けてトラックで輸送された。
ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が解放を後押しした。
当局によると、通称「イルカ監獄」に閉じ込められていたシャチやシロイルカの第1群は、トラックに積まれて北部に輸送され、その後、捕獲される前に生息していたオホーツク海に向かう川船に乗せられるという。
捕獲されていたシャチやシロイルカは、中国における水族館ブームを受け、同国の水族館に輸出する目的で港湾都市ナホトカ(Nakhodka)のいけすに閉じ込められていた。
捕獲していた企業は、裁判所から罰金の支払いを命じられている。
全ロシア漁業海洋学研究所(VNIRO)の代表者によると、輸送された第1群のイルカたちは21日、アムール川(Amur River)に接する極東のハバロフスク(Khabarovsk)まで600キロを超える距離を移動。
科学者や獣医師の監視の下、アムール川を船で北上し、オホーツク海沖で解放される。
地元当局は国営ロシア通信(RIA Novosti)に対し、第1群は、24日に解放される予定だと説明。
全てのシロイルカたちの解放が完了するまで、4か月はかかる可能性があるという。
プーチン大統領は20日、毎年恒例のテレビを通じた国民との対話で、動物愛護団体から非難の声が上がっていたイルカ監獄の問題について、「ようやく事態が動き出したことにほっとしている」と語った。