国のガイドラインに従った安全基準を満たしていないとして、岡山市内の公園の滑り台などおよそ700基の遊具が「危険」と判定され、この春から使用禁止になっていることが分かりました。
岡山市では事前に周知していなかったため、市民の間では戸惑いが広がっています。

全国の公園の遊具で事故が相次ぐなか、国は年に1度の点検を義務づけています。
岡山市が平成29年度から2年間に、遊具があるすべての公園の滑り台や鉄棒などおよそ1800基の遊具を点検したところ、子どもが遊具に挟まるなど重大事故が起きるおそれがあり「危険」だと判定された遊具がおよそ700基あることが分かりました。
岡山市では今年3月から「危険」と判定された遊具について使用禁止にしていますが、これまでにおよそ100基で補修が終わっているということです。
このうち岡山市東区の「西大寺南公園」では21日朝、区役所の職員が遊具に「立入禁止」と書かれたテープを張っていました。
一方、岡山市では周知が遅れたため、市民の間では戸惑いが広がっています。
公園を訪れた3歳の女の子の母親は「遊具が使えないことを知らなかったので、びっくりしました。もう少し早く知らせてほしかったです」と話していました。
岡山市の森谷和政公園緑地担当課長は「周知が遅れて申し訳ありません。ホームページの情報を充実させるなど対応を検討したい」と話していました。

6月21日 19時40分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20190621/4020003018.html