6/22(土) 2:43配信
 安倍晋三首相は21日、公明党の山口那津男代表と首相官邸で約30分間会談し、夏の参院選に合わせた衆院解散・総選挙について「頭の片隅にも、今もありません」と述べ、衆参同日選を見送る考えを伝えた。一方、立憲民主、国民民主、共産など野党5党派は内閣不信任決議案を提出する方針を固めた。与党は26日に会期末を迎える通常国会は延長せず、参院選は「7月4日公示、21日投開票」の日程で行われる見通しだ。

 山口氏は会談で、19日の党首討論で首相が「解散という言葉は頭の片隅にもない」と述べたことを引き合いに、「その後、気持ちは変わったか」と問いかけた。これに対し、首相は「今もない」と答えたという。会談後、山口氏が記者団に明らかにした。

 山口氏は「首相の胸の内の奥の奥は分からないが、頭の片隅にはないという言葉はそれとして受け止めたい」と述べた。また山口氏は、15日の兵庫県での街頭演説で「衆院解散は多分ないだろう」とした自らの発言について、「その時言った認識は変わっていない」と強調した。

 会談では、参院選の個々の選挙区の状況などについても意見交換し、互いに協力して勝利することを確認。28、29両日に大阪市で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議の成功に向けた協力も確認した。

 一方、立憲民主党や国民民主党など野党4会派は21日、「傲慢極まる政治姿勢はもはや看過できない」などとして、首相に対する問責決議案を参院に共同提出した。24日の参院本会議で自民、公明両党の反対多数で否決される見通し。

 野党5党派が衆院に提出した麻生太郎副総理兼金融担当相への不信任決議案、野党4会派が参院に提出した麻生氏への問責決議案は、21日の衆参両院本会議で、いずれも与党などの反対多数で否決。参院本会議では、野党5会派が提出した金子原二郎予算委員長に対する解任決議案も否決した。【村尾哲、佐藤慶】

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