長野市のJR長野駅近くの生花店「千曲園芸」が、5月上旬に店先で倒れていた男性を見つけて救急車を呼んでくれた女子学生を探している。回復した男性は店にお礼の品を預けたが、女子学生が名乗らずに立ち去ったため、今も渡せていないという。店頭に「男性より預かった物があるのでおいで下さい」と張り紙をして連絡を待っている。

 店主の広瀬洋子さん(65)によると女子学生は20代前半に見えたという。「髪を一つに束ねた私服姿でリュックをしょっていた」。男性は70代ぐらいで、店先のゴーヤーの苗を植えたポットの上に横向きに倒れていた。広瀬さんが店の奥から外に出ると、女子学生が携帯電話で119番通報していたという。

 男性は意識がない様子で、2人で救急車を待ったが、5分ほどすると突然起き上がって歩き去った。女性もすぐにその場を立ち去ったため、名前などを聞く暇はなかったが、広瀬さんによると学生だと聞いた記憶があるという。119番通報時は「テキパキと説明していた」印象がある。

 1週間ほどたって来店した男性は「お店と女性にお礼をしたい」と近くの百貨店の紙袋を二つ置いていった。「親切な人がいて良かった」と言う広瀬さんは、女子学生へのメッセージを店の出入り口に張って連絡を心待ちにしている。心当たりがある人は同店(電話※電話番号はソース先でご確認ください)へ。

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(6月25日) 信毎Web
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