茅萱で作った輪をくぐる市民ら=浜松市中区の白山神社で
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◆市民ら輪くぐり 中区の白山神社

 本格的な夏の到来を前に、無病息災を願う「茅(ち)の輪くぐり」が二十四日、浜松市中区高林の白山神社で始まった。厄払いの儀式「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)式」が行われる三十日までの間、境内に直径約二メートルの輪が設置され、自由にくぐることができる。

 同神社の祭神でもある素戔嗚尊(すさのおのみこと)が旅の道中、貧しいながらも、もてなしてくれた蘇民将来(そみんしょうらい)に茅萱(ちがや)の輪を送ったところ、一族や子孫が代々にわたって繁栄した故事にならう風習。輪は、氏子ら十五人ほどが市内の休耕田などから茅萱を集めて作った。

 初日に訪れた市民らは一列になり、左回り、右回り、左回りの順で8の字を描くように輪をくぐった。近くに住む主婦の高林美恵子さん(70)は「家族や孫たちが健康に過ごせるようにお願いしました」と笑顔で話した。(酒井大二郎)

中日新聞 2019年6月25日
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