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九州 災害級大雨に警戒 熊本、48時間600ミリ予想 気象庁
2019年6月29日 22時11分
西日本新聞

 梅雨前線の停滞で、九州地方は7月2日ごろにかけて、土砂災害や河川の氾濫などを引き起こす災害級の大雨が降り続く恐れがある。気象庁によると、1日夕までの48時間に予想される雨量は熊本県で最大600ミリ、福岡、大分、宮崎、鹿児島各県で同450ミリ。大雨は2日も続く見通しで、昨年の西日本豪雨の気象条件に類似しているという。最新の気象情報や自治体の避難情報に注意し、早期の避難判断が必要となる。

 福岡管区気象台によると、梅雨前線は2日ごろにかけて九州付近に停滞する見通し。九州の南海上には「水蒸気の塊」があり、さらに南からは熱帯低気圧も北上中。前線と低気圧に向かって暖かく湿った空気が大量に流れ込む見込み。

 この大量の暖湿気が梅雨前線を刺激し、活発化。局地的に雷を伴う激しい雨が断続的に降り、30日にかけて予想される1時間雨量は、福岡▽佐賀▽熊本▽大分−各県で最大70ミリ、長崎県で同60ミリ。滝のような非常に激しい雨が広範囲で降る可能性がある。

 気象台は「大雨が続くと特に土砂災害の危険性が高まる。広範囲の大雨は中小河川だけでなく、大きな河川も増水させる可能性もあり、氾濫や浸水被害も警戒を」と呼び掛けている。

 2017年の九州豪雨から復旧途上の福岡県朝倉市は4339世帯1万913人に避難勧告を出し、10カ所の避難所に29日午後9時現在で126人が避難。同県東峰村では午後8時現在、3カ所に計48人が自主避難している。

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