脱走「みわ」はどこへ 連日の捜索、市職員「疲れた…」

イノシシにまたがるロデオ姿で人気者になった京都府福知山市の市動物園のニホンザル「みわ」が、おりから逃走し、行方がわからないままだ。
逃げたのがわかり、休園を始めた6月28日からまもなく1週間。
山中を動き回っているだろうみわを相手に、連日捜索する市職員らに疲労の色が見える。

3日の捜索を前に、二本松俊邦園長が市職員らにこう話した。
「みわを捜すだけでなく、畑の野菜を食べた痕跡があるかも聞き込んでください」

園長によると、動物園周辺の山は、秋には木の実が豊かに実るが、この時期はほとんどエサになる物がない。
空腹になれば、畑の農作物を荒らすだろうという読みだ。

捜索する職員は、動物園の担当課が属する建設交通部の約70人が中心。
飼育員も加わり、連日10人以上が午前と午後にわかれて山に入る。
ふだんデスクワークをしている人たちがペットボトルを手に、着慣れない作業着姿だ。

午前9時から3時間、捜索に加わった女性職員は「本当に疲れた。移動しているはずだし、雲をつかむようなもの」と苦笑した。
6月29日から捜し続ける男性職員は「サルのいる気配が感じられない」と疲労がにじむ。

▼写真 一緒にエサを食べる「みわ」と「ウリ坊」(昨年10月、京都府福知山市の市動物園、同園提供)
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190703-00000062-asahi-000-2-view.jpg

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