https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190705-00000035-asahi-soci

コンビニ最大手、セブン―イレブンのスマートフォン決済「7pay」(セブンペイ)の利用者の一部が
不正アクセスを受け、多額の被害が出た問題で、同社は新規登録やチャージ(入金)を停止した。
事実上サービスが停止状態になると発表されて一夜明けた5日、現場のコンビニ店主らは、
登録を呼びかけるポスターを撤去するなどの対応に追われている。

セブンペイはスマホ決済の中でもスタートが遅かった。「LINE Pay(ペイ)」やヤフー・ソフトバンク系の
「PayPay(ペイペイ)」が還元キャンペーンで話題を集める中、セブンは今年7月からの参入を表明。
全国2万店超のコンビニ店頭では、導入に向け「異例の態勢」で準備が進んでいたという。

群馬県内でセブンを経営する店主によると、セブン本部は、セブンペイを「今年一番の目玉」として強力に推進していた。

7月1日のサービス開始の1カ月ほど前から、店頭でチラシを配るなどの事前告知をしてきた。
セブンではこれまでも様々な商品やサービスのキャンペーンがあったが、その中でも力の入れ方が違っていたという。

サービス開始後、店頭でセブンペイを使う人は順調に増えているように見えた。ただ、不正アクセス問題が明らかになる前から、
不正アクセスとの関係はわからないが、細かいトラブルはあったという。

レジで会計の際、客がスマホ画面にバーコードの表示をしようとしてもうまくいかなかったり、決済処理の通信が
不調になったりするなどで、結局通常の支払いにせざるを得ないこともあった。

そして4日、セブン側は新規登録や入金の全面停止を公表。店主は「肩すかしで、正直笑ってしまった」。
店内には、セブンペイに1千円以上チャージすると、おにぎりが1個無料になることなどを伝えるポスターを掲げていたが、
5日朝にかけて、すべて撤去したという。

セブンペイのさらなる登録拡大に向け、様々なキャンペーンも準備されていたというが、「もうそれどころではなくなった」。