仙台市の市立中学校で常勤の講師をしている30歳の男が乗用車の中に大麻を隠し持っていたとして大麻取締法違反の疑いで警察に逮捕されました。

逮捕されたのは、仙台市立広瀬中学校の常勤講師、浅野智暁容疑者(30)で、警察によりますと、きょう午前5時ごろ仙台市青葉区の駐車場で駐車中の乗用車の中に、乾燥大麻1本を隠し持っていたとして大麻取締法違反の疑いが持たれています。
警察が浅野講師に職務質問を行い、所持品を調べたところ、車のハンドルの脇にある小物入れの中から紙に巻かれた状態の大麻が見つかったということで、その場で逮捕されました。
調べに対し浅野講師は容疑を認め、「自分で吸うために持っていた」と話しているということです。警察は入手経路などを詳しく調べています。
講師が逮捕されたことを受けて仙台市教育局は記者会見を開きました。
この中で、仙台市教育局教育人事部の谷田至史部長が「子どもたちを指導していく立場の者がこのような事件を起こしたことは本当に申し訳なく、生徒、保護者の皆様の信頼を裏切ることになり心からお詫び申し上げます」と述べ、謝罪しました。
市によりますと浅野講師は平成24年10月から26年3月まで仙台市内の中学校で講師として勤めたあと、民間企業に勤務したということです。
その後、去年1月から現在まで再度、仙台市内の中学校で講師として働いていて、ことし4月からは広瀬中学校で英語を教え、1年生の学級担任や女子ソフトテニス部の顧問もつとめ、逮捕前日のきのう午後も、部活動に参加していました。
また、勤務態度については特段問題もなく、まじめだったということで、仙台市は事実関係を確認し、厳正に対処するとしています。

07月07日 19時37分
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20190707/6000006123.html