奈良のシカ レジ袋誤食で衰弱死 観光客のマナー低下が原因か

 国の天然記念物に指定されている奈良のシカがレジ袋などを誤って食べ、衰弱して死ぬケースが相次いでいる。奈良の鹿愛護会によると、今年3月以降に死んだ14頭のうち、9頭の胃袋から大量のレジ袋などが見つかった。鹿せんべい以外の食べ物を与えるといった観光客のマナー低下が原因とみられる。県も実態把握に乗り出すほか、看板にイラストなどを用いて、注意喚起する方針だ。


 死んだシカの胃から見つかったレジ袋などの塊(奈良の鹿愛護会提供)
 死んだシカ9頭の胃袋からは、ひも状になって絡まったレジ袋や菓子袋などが見つかり、最大で4.3キロあった。(共同)

地面に落ちたごみをくわえるシカ=6月、奈良市の奈良公園
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https://mainichi.jp/articles/20190709/k00/00m/040/155000c
毎日新聞2019年7月9日 15時51分(最終更新 7月9日 15時51分)