自撮りもアウト!? 東京五輪「動画投稿禁止」に疑問の声
7/13(土) 11:22配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190713-00010000-tokyomxv-soci

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。放送では、2020年東京オリンピック・パラリンピック会場で撮影した動画のSNS投稿を禁止とする規約について意見を交わしました。

◆選手が映っていなくてもNG

2020年東京オリンピック・パラリンピック観戦チケットの抽選申し込みが、5月28日(火)で締め切られました。このチケット規約のなかに、観客が競技会場内で撮影した動画について「国際オリンピック委員会(IOC)の事前の許可なく、インターネットに配信することはできません」との記載があることから、SNSなどへの動画投稿が禁じられていると話題を集めています。

この規約に対し、Twitter上では「動画の拡散も含めて五輪ではないのか」「自撮りも駄目なのか」など疑問の声が挙がるなか、規約そのものが認知されていないことで「SNSに投稿されてしまうのではないか」と懸念の声もあるようです。

◆写真は投稿OK

今回のSNS投稿にまつわるチケット規約のポイントは、以下の通り。
・観客は会場で写真や動画の撮影・録音ができる
※ただし写真、動画、音声の権利について、IOCへの移転に同意すること
・写真の私的・非営利の利用は可能
・動画・音声のSNSなどへの投稿は禁止
※選手が映っていなくてもNG。写真は投稿OK

動画投稿を禁止する規約について、京都大学大学院教授の藤井聡さんは、「オリンピック商業化の権化のようなニュース」と嫌悪感を示します。

再エネコンサルタントの宇佐美典也さんは経済産業省時代、法律作成に携わった経験があり、当時は「実際に法律を作っても機能しない“ザル法”は、作ってはいけないと学んだ」と言います。

IOCが掲げるSNSへの動画投稿禁止については「守らないことが当たり前になって、崩壊してしまう。どう頑張っても、全員に守らせるのは無理な話」と指摘。さらに「それよりも“こういう場面ではOK”などのルールを作ったほうがいい。ザル法のような規約を作ってしまうと、マネージメントが崩壊しかねない」と案じていました。

番組では、視聴者に「五輪会場SNSへの動画投稿禁止。どう思いますか?」というテーマで、生投票も実施しました。結果は以下の通りです。

◆五輪会場SNSへの動画投稿禁止。どう思いますか?
良いと思う……666票
良くないと思う……933票
どちらとも言えない……660票

スタジオでは、予想以上に「良いと思う」に票が集まり「多いですね」と驚きの声が上がりました。