https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190711-00010014-reutv-eurp
※リンク先に動画あり

 「ビールを飲んで、社会貢献しよう」――英ロンドン東部に、そんなモットーの期間限定パブがオープンした。
見た目は普通のパブだが、その名が示すとおり、「グリーン・ビック」はひと味違っている。
パブで飲んでいる人たちに、生き方を変えることなく、「地球ファースト」を実現してもらっている。

創業者のランディ・ランパーサッドさんは言う。
「ここにあるのはすべて倫理的なものだが、価格は変わらない。社会に貢献するのに、追加料金はかからない。地域社会のための活動もしている。
利益の一部を寄付し、ホームレスや元犯罪者も雇用している」

飲み物は慈善団体に寄付を行う社会的企業から購入。
クラフトビール「ブリューグッダー」は、アフリカの水をきれいにするプロジェクトを支援する非営利団体が製造する。
すべて植物由来の食品を使い、あらゆるごみはリサイクルや堆肥に回している。

地球だけでなく、人間も支援する。
DJで元ホームレスのノアミ・チェスターさんは言う。
「このパブは人々にやる気を与える。ホームレスを抜け出すのに、9年もかからなかった」

プラスチックのストローも紙のストローもない。これは小麦のストローで、食べられる。
トイレットペーパーは、世界中の衛生プロジェクトを支援する再生紙から作られている。せっけんは障害者を雇用する会社が製造する。

ランパーサッドさんは「クレジットカードの限度額まで借り入れて、この店をオープンした」という。
東ロンドンのトレンディーな地区、ショーディッチで3カ月の限定営業だが、支援者と協力し、継続的に営業できる場所へ移りたい考えだ。