島への上陸など水陸両用作戦を担う陸上自衛隊の部隊が、オーストラリアまで輸送艦で展開して日米共同訓練に参加する、初めての大規模な機動訓練を行いました。

訓練を行ったのは、去年3月に発足した陸上自衛隊の「水陸機動団」です。海から上陸する水陸両用車を備えた専門部隊で、およそ300人の隊員が参加しました。

オーストラリア北東部の海岸で16日、アメリカ海兵隊との共同訓練が公開されました。

隊員は沖合に停泊した海上自衛隊の輸送艦から、水陸両用車や揚陸艇を使って上陸し、陸上での戦闘を想定した行動を確認しました。

今回、水陸機動団の隊員は日本で輸送艦に乗り込み、2週間かけてオーストラリアに展開しました。

陸上自衛隊が今回のようにオーストラリアへの長い航海を伴う大規模な機動訓練をするのは初めてです。

水陸機動団の連隊長で訓練に参加した牧瀬孝幸1等陸佐は「水陸両用作戦の部隊として、長距離、長期間に及ぶ航行を伴う訓練で海上自衛隊との連携を強化し、認識の共有を図るうえで大きな意味があった」と話しています。

防衛省は、中国が海洋進出を強める中、南西諸島など島しょ部の防衛に向けて、陸・海の自衛隊が連携した水陸両用作戦の能力の強化を進めています。

URL先に動画があります
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190717/k10011995891000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003