毎日新聞 2019年7月18日 12時05分(最終更新 7月18日 15時22分)
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 京都市伏見区の老舗アニメーション会社のスタジオで18日午前、突如「ドーン」という爆発音が上がった。焼け出された若い女性が、「助けて」と恐怖に駆られた表情で近くの商店に駆け込み、40人近くの男女が負傷した。取り残された人も多数いるとみられ、救急車や消防車のサイレン、舞い上がった黒煙で、周辺の住宅街は騒然とした。

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火災があった「京都アニメーション」第1スタジオ=京都市伏見区で2019年7月18日午前11時36分、本社ヘリから山田尚弘撮影

 近所に住む60代の女性は、現場から東へ約90メートル離れた米店に、全身にやけどを負った20代くらいの若い女性が悲鳴を上げながら駆け込むのを目撃した。「知らない人から灯油のような液体をかけられた。助けて」と叫んでいたといい、裸足で血を流し、服も破れていたという。次第に口数が少なくなったといい、「救急車がなかなか来なかった。消防の指示で、水をかけてあげることしかできなかった」と心配そうな様子で話した。女性はその後、救急車で運ばれていった。

 また、現場近くの会社社長の女性(73)は「もうもうと煙が上がる中、屋上から雨どいを使って下りてきた男の人をみた」と証言した。ほかにも「肩から血を出していたり、顔が赤くやけただれたり、すすだらけだったりして、10人くらいはけが人がいた」といい、従業員10人くらいで介抱に当たったが、横たわったままで動けない人も2人いたという。

 近所に住む60代の女性は、現場から東へ約90メートル離れた米店に、全身にやけどを負った20代くらいの若い女性が悲鳴を上げながら駆け込むのを目撃した。「知らない人から灯油のような液体をかけられた。助けて」と叫んでいたといい、裸足で血を流し、服も破れていたという。次第に口数が少なくなったといい、「救急車がなかなか来なかった。消防の指示で、水をかけてあげることしかできなかった」と心配そうな様子で話した。女性はその後、救急車で運ばれていった。

 また、現場近くの会社社長の女性(73)は「もうもうと煙が上がる中、屋上から雨どいを使って下りてきた男の人をみた」と証言した。ほかにも「肩から血を出していたり、顔が赤くやけただれたり、すすだらけだったりして、10人くらいはけが人がいた」といい、従業員10人くらいで介抱に当たったが、横たわったままで動けない人も2人いたという。

 近くに住む80歳の男性は、爆発音を聞いた約10分後にスタジオに駆け付けると、玄関からすぐのところで2、3人の男性がうつぶせで倒れていたのを見た。水やタオルをかけてもらっていたという。男性は放火の可能性が高いと聞いて「怖い」と絶句した。

 現場近くに住む別の男性は、午前10時半ごろに仕事から帰宅すると、ベランダから黒煙が見え、しばらくすると赤い炎が上がったという。近くの住宅展示場で勤務する住宅メーカーの男性社員も、午前10時半ごろ、「ボン」という大きな爆発音を聞いた。「2階部分から火が燃え上がり、全体に広がった。煙もすごい勢いで出ていた」と驚いた様子で話した。

 現場近くの建設会社に勤務する女性によると、午前10時半過ぎ、防音の部屋なのに、「ドーン」という音が聞こえたという。その後、悲鳴が聞こえたので外に出てみると、黒煙が上がっていたという。【南陽子、菅沼舞、隈元悠太】