https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190719-35140134-cnn-int
 旅客機に搭乗する乗客に最も嫌われる真ん中の座席。
両側に座った2人にはさまれて、目的地に着くまでの間ずっとアームレストの取り合いをしなければならない。
だが、そんなみじめな思いを多少は解決してくれそうな新しいデザインの座席が開発された。

新しい座席「S1」は米新興企業のモロン・ラベ・シーティングが開発した。
3つ並んだ座席のうち真ん中の1席をやや後方にずらし、高さも少し低くした。
座席の位置をずらすことで両側の乗客との間のスペースを増やし、、座席の幅も通常より7〜13センチほど広くなっている。

同社創業者のハンク・スコット最高経営責任者(CEO)は、「少しだけずらすことで、誰もがもう少しだけ身体を伸ばすことができる」と説明する。
アームレストは途中で高さを変えて、窓側と通路側の乗客が前の方の高い部分にひじを置き、真ん中の乗客は後ろの方の低い部分にひじを置けるようにした。
「座席を縮小することなく、1つは幅を広くして、ひじ戦争を解決した」とスコット氏は胸を張る。

この座席は飛行時間の短い国内便向けだが、同社はクッションを増やしてテレビ画面も大きくした長距離飛行向けの座席も開発中だという。
新型座席は先月、米連邦航空局に承認され、コロラド州で製造されている。
2020年4月か5月までに航空会社2社に採用される見通しで、そのうち1社は北米の航空会社だという。

新型座席は重量も標準的な座席より軽く、航空会社が燃料コストを削減する助けになるとスコット氏は話している。
ただし、S1座席はリクライニングができず、前の座席との幅が広くなるわけでもない。

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