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香港で10万人超の抗議デモ 厳戒態勢、再び衝突の危機
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香港=益満雄一郎
2019年7月21日20時43分

 香港の「逃亡犯条例」改正案の撤回を求める大規模なデモ行進が21日、香港島の大通りであり、十万人超とみられる市民が参加した。デモ行進が終了後、数百人の若者らが立法会(議会)などがある香港島中心部に集結したほか、周辺の幹線道路も占拠しており、警官隊と再び衝突する可能性が高まっている。警察は一連の抗議活動で最大級の約5千人を動員し、厳戒態勢をしいている。

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 デモ行進を呼びかけたのは、民主派団体「民間人権陣線」。改正案の撤回を求めるデモは今回で6回目。警察が過去の抗議活動を制圧した際の「暴力」を究明する独立調査委員会の設置なども要求している。デモ行進が終わった後、一部の若者が香港島中心部にとどまった。
 一方、警察は若者らの突入を警戒し、警察本部のほか、政府本部や行政長官弁公室(執務庁舎)の周辺に高さ2メートルほどの障害物を並べて防護壁を設置した。また、香港市民の批判の矛先が中国政府に向かっていることから、一部の中国資本の店舗はシャッターを下ろして閉店した。
 改正案に対する大規模な抗議活…
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