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ビジネス
2019年7月22日 / 19:15 / 9分前更新
世界経済・市場変動の影響注視、物価勢い「途切れさせず」=日銀総裁
Reuters Staff
[ワシントン/東京 22日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は22日、米ワシントンで行われたIMF(国際通貨基金)主催のイベントで講演し、最近の世界経済を巡る不確実性の高まりや国際金融市場の神経質な動きが日本の経済・物価に与える影響を十分に注視していく必要があると語った。

総裁は日本経済の現状について、日銀による「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」政策の下で「経済は大きく改善している」とし、「物価が持続的に下落するという意味でのデフレではなくなっている」との認識を示した。

もっとも、足元の消費者物価の前年比上昇率はゼロ%台後半と目標の2%には遠く、「引き続き、2%に向けた物価のモメンタムを途切れさせないよう、しっかりと強力な金融緩和を続けていく」との方針をあらためて表明した。

その上で「特に、このところ、世界経済を巡る不確実性が高まっており、国際金融市場でも、やや神経質な動きがみられている」と言及し、こうした環境変化が「日本の経済・物価に及ぼす影響については、十分注視していく必要がある」と強調。
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