観光で日光市内を訪れたフランス国籍、教員補助ベロン・ティフェヌ・マリー・アリックスさん(37)が行方不明になってから、29日で1年となる。来日したベロンさんの親族は27日、県警や地元高校生らと東武、JRの日光駅前で、情報提供を呼び掛ける広報活動を行った。ベロンさんの親族は「私たちの生活は止まったまま。見つかるまで捜し続けたい」と語った。

 ベロンさんは昨年7月29日午前10時ごろ、同市内の宿泊施設を出て以降、行方不明になった。県警は警察犬や小型無人機ドローンなどを投入するなどして捜索を続けている。

 今回来日したのは、ベロンさんの兄ダミアンさん(39)と母デゼールさん(60)。この日は、県警や日光明峰高の生徒ら計約40人も参加し、ベロンさんの特徴などを日本語と英語でそれぞれ記したチラシ計約1500枚を駅利用客らに配布した。

 ダミアンさんは「とてもつらい状況だが、ここまでやってこられたのは皆さんのおかげ。これからも気を配ってもらえれば、ありがたい」と呼び掛けた。

 県警は今月23日までに計50回の捜索を実施し、延べ約4080人を動員した。140件以上の情報が寄せられたが、有力なものはなかったという。今後も約35人態勢で捜索を進める。

 ダミアンさんらは28日、捜索への協力を感謝しようと、東武日光駅前で集会を開く予定という。フランスから持ち寄った菓子やお礼の言葉を書いたポストカードを地元住民らに配る。

7/28(日) 12:45
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