https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190730/k10012013331000.html

羽田 都心上空新飛行ルート 騒音対策で高度引き上げへ
2019年7月30日 4時47分五輪 生活関連

羽田空港を発着する国際便を増やすための都心上空を通過する新たな飛行ルートについて、国土交通省は空港に近い地域を中心に、飛行高度を今の計画より引き上げるなど新たな騒音対策の方針をまとめました。国は30日にも東京都や地元自治体に説明し、新ルートへの理解を求めるとみられます。

国は東京オリンピック・パラリンピックに向けて羽田空港の国際便を増やすため、都心上空を通過する新たな飛行ルートを設ける計画で、来年3月29日の運用開始に向けて検討を進めています。

ところが、都心上空の新ルート周辺にあたる住民の中には旅客機による騒音や落下物などへの懸念もあり、一部の議会ではルートの見直しなどを求める意見書や決議が可決されています。

こうした動きを受けて国土交通省は、気象の条件をつけたうえで、空港に近い地域を中心に都心上空での飛行高度を今の計画より引き上げるなど、新たな騒音対策の方針をまとめたことが関係者への取材で分かりました。

国の試算では、
▽品川区の大井町付近では高度およそ300mから最大およそ330mに、
▽新宿付近では高度およそ900mから最大およそ1020mなどに、引き上げられる見通しです。

国土交通省は30日にも東京都や地元自治体に対しこうした取り組みを説明し、新ルートへの理解を求めるとみられます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190730/K10012013331_1907292207_1907300447_01_02.jpg