https://www.bbc.com/japanese/49160789

温暖化対策訴える16歳少女、ヨットで大西洋横断し国連へ
2019年07月30日

国連の会議に出たい、でも環境に負荷をかける飛行機には乗りたくない――。スウェーデンの環境保護活動家で、世界的に注目されているグレタ・トゥーンベリさん(16)が、この悩みを解決した。大西洋をヨットで横断することにしたのだ。

気候変動への対策を訴えてスウェーデンの国会前で座り込みを続け、一躍話題となったトゥーンベリさん。9月23日に米ニューヨークの国連本部で開かれる気候変動に関する会議に、出席したいと言い続けていた。
ただ、移動手段が問題だった。

炭素ガス排出ゼロで横断へ

そのトゥーンベリさんに声をかけたのが、モナコのヨットクラブ「チーム・マリツィア」だ。全長18メートルのレース用高速ヨット「マリツィアU号」での大西洋横断をもちかけた。

もとは2016〜2017年に開催された世界一周ヨットレースのために製造されたヨットで、太陽光パネルと水中タービンで発電できるハイテク小型船だ。大西洋を横断したことはないという。

トゥーンベリさんは29日、「よいお知らせです!」、「8月中旬にイギリスからニューヨークまで大西洋を船で渡ることになった」とツイート。ヨットクラブの提案を受け入れたことを明らかにした。

チーム・マリツィアも同日、フェイスブックに、「グレタ・トゥーンベリさんの大西洋横断を排出量ゼロで実現することを名誉に思う」と書き込んだ。
(リンク先に続きあり)

グレタ・トゥーンベリさん
https://static01.nyt.com/images/2019/07/29/climate/29CLI-THUNBERG1/merlin_158427054_c0113635-5c80-49e8-80c9-d3348dd2483b-articleLarge.jpg?quality=75&;auto=webp&disable=upscale
マリツィアU号の船内に座るヘルマン船長
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/12D04/production/_108106077_tv055577988.jpg