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NY株、一時70ドル安 利下げ決定に反応薄
2019年8月1日 3:33



【ニューヨーク=宮本岳則】米連邦準備理事会(FRB)が10年半ぶりの利下げを決めた31日の米国株式市場では、米ダウ工業株30種平均が一時、前日比70ドル超安まで売られる場面があった。0.25%の引き下げは市場のほぼ想定通りだったものの、0.50%の利下げの期待も残っていたため、一部の投資家が売りで反応したようだ。ただし売りは続かず、下値は限定的だった。

31日の米国株市場は小動きで始まった。朝方は前日に好決算を発表した米アップルが急伸したものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表待ちで投資家の動きは鈍かった。

午後2時に声明文が公表されると、ダウ平均は一時、下げ幅を広げる場面があった。FOMCメンバーのうち2人の反対が明らかになり、追加利下げのハードルが意識された可能性もある。一方、金融政策を反映しやすい2年債利回りは上昇、外国為替市場では米ドルが買われた。