中学3年の国語では、新聞の読者欄に投稿するという設定で、封筒の書き方を試す問題が出された。

 しかし正答率は57・4%にとどまり、電子メールの普及などで手紙をあまり書かなくなった社会風潮を反映する結果となった。

 問題は、架空の「全国中学生新聞」の住所、FAX番号、メールアドレスを示した上、「声の広場」係に郵送で投稿する際の宛名(あてな)の書き方を問うもので、(1)封筒に縦書きで書くこと(2)投稿先は団体なので「様」ではなく「御中」と書くこと−の条件をつけている。

だが、封筒の中央に住所を書いたり、「御中」と書く位置が間違っていたり、不要なFAX番号やメールアドレスも書き込んだりと、間違いが続出した。

 平成24年に実施した学力テストでも、はがきの表書きを書く問題が出されたが、その際の正答率は74・2%だった。同じような問題で2割近くも正答率が落ち込んだことに、国立教育政策研究所の笹井弘之教育課程研究センター長は「メールでのやり取りが普及しているとはいえ、封筒で郵送することも実社会に出れば必要になる。きちんと指導するよう求めたい」としている。

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/16859809/
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/5/f/5fdd9_368_7334d8f8a5f5258489fc3f2cdf3a00d2.jpg