文字の出土状況

3〜4世紀は墨書土器などで文字の痕跡がある。
一文字だけ書かれていることが多い。田の字が多い。

5世紀は金石文の痕跡が残る。鉄刀などに彫られた文字である。
文字の形をみると、彫りの職人は書き順やとめ、はらえなどを
意識していないでたらめな彫り方になっており、
彫り職人は文字を使い慣れていないことがわかる。

6世紀は木簡が出始める。手習いの細片が多く、文字を習うという習慣が
始まっており、文字が下級役人に浸透し始めてきている。

7世紀には戸籍が出始める。文字を文化行政に実用的に
使用し始めていることが推測できる。

8世紀には万葉仮名など日本独自の使用法に、
魔改造が始まる。

もちろん、早期においてごく一部の帰化人などが
文字を使えたことを否定するものではない。