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ICAN「世界で核使用の危険高める」 全廃条約が失効
2019年8月2日18時10分

 中距離核戦力(INF)全廃条約が失効したことを受け、17年にノーベル平和賞を受賞した国際NGOの核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN=本部・スイス)は2日、「INF条約が米国とロシアの指導者によって無責任に壊されてしまったことを遺憾に思う」とする声明を発表した。

 声明では「条約の失効は、世界中で核兵器使用および戦争の危険を高める」とし、「地球全体の安全保障の未来をも脅かすものだ」と批判。その上で、両国に対して、INF条約の順守を回復して同条約を完全に履行することや、保有核兵器をさらに大幅削減することなどを求めている。