台湾新幹線、新車両の国際入札で中国メーカーを排除
【観光】 2019-08-10 19:43
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(台北 10日 中央社)台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)が、新しい車両(8編成)の国際入札で中国メーカーを対象から排除したことが分かった。同社の広報担当、孫鴻文氏が10日、明らかにした。

高鉄が現在保有する車両は、東海道・山陽新幹線「700系」をベースに開発され、川崎重工業、日本車輌製造、日立製作所が製造したもの。1編成12両で、2006年から15年にかけて計34編成が納入された。利用者の増加を受けて17年に新車両の購入計画が持ち上がり、海外メーカーに意向表明書の提出を打診するなどして準備を進め、今年7月に中国を除いた各国のメーカーに入札要請の書類を送った。来年中にも落札者が決まる見通し。

孫氏は、新車両について世界の高速鉄道プロジェクトは共通性があるため、台湾の規範に適合していれば日本製にはこだわらないとの姿勢を示した。

高鉄の統計によれば、年間利用者数は15年に5000万人を突破。18年には6396万人に達した。

(汪淑芬/編集:塚越西穂)


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台湾高鉄、新車両購入・維持に360億元
NNA ASIA 2019/08/12(月)
https://www.nna.jp/news/result/1937484

台湾高速鉄路(台湾高鉄)は、12編成の新車両を調達する方針を決めた。車両購入と維持・運営で総額360億台湾元(約1,210億円)の費用を想定している。乗客数が増加傾向にあり、輸送能力の増強が必要と判断した。10日付中央通信社などが伝えた。

12編成のうち、まずは8編成を2024年に先行投入する考えだ。

台湾高鉄は7月、新車両8編成の調達に向け、海外メーカーに入札招致を行った。応札期限は10月末で、来年にメーカーを決定する予定。

主に日本、フランス、ドイツからの車両調達を想定しているとされる。台湾高鉄の広報責任者は、「現在営業運転を行っている車両は日本製だが、入札に当たっては台湾の規定を満たしていれば問題ない」として、日本製を前提としない認識を示した。

一方、中国メーカーには招致書を送付していないことが分かった。広報責任者は中央通信社に対して事実関係を認めたものの、理由は明らかにしていない。

■平均乗車率7割迫る

台湾高鉄が現在保有しているのは、東海道・山陽新幹線に使われる700系をベースにした700T型。1編成12両で34編成が運行している。乗客数は2015年に延べ5,000万人、17年には6,000万人をそれぞれ突破。18年は6,396万人だった。

今年上半期(1〜6月)の平均乗車率は68%で、週末や連休時には混雑が激しく、交通部(交通省)が新車両の購入計画を検討するよう、昨年の時点で台湾高鉄に要求していた。