2019年08月13日 16:52
債務超過の曙ブレーキ、銀行との溝は埋まるか
経営危機の引き金となったアメリカでの失敗
https://toyokeizai.net/articles/-/296693

曙ブレーキの債務超過が話題になっていますが、多くのメディアの分析は表層的です。

問題の根源は同社の硬直した体質や社風にあるでしょう。
実際に勤めていた人間やで出入り業者、自動車関連の人間に聞いたのですが、同社では社長兼会長の車が見えなくなるまで、見送りの社員はお辞儀をしなくてはならない。また大株主のトヨタ以外の車で業者がくると叱り飛ばす。

まるで封建時代です。

21世紀になってこういう企業が生き残れるわけがないでしょう。
多くのメディアは財務体質やトップの決断、特にアメリカでの買収失敗という直接的な原因に言及するだけで、同社の封建時代のような社風までを問題にしません。

こういう体質では社内で特に上司に自由に物が言えず、ヒラメ社員が増えます。
また革新的なアイディアはでないし、出ても潰されるでしょうし、悪くすれば会社を追い出されます。
このような体質では21世紀の複雑化したビジネス社会で生き残れるわけがない。

昔の話ですが弟が、ダイエー系列のステーキハウス、フォルクスに営業に行ったときのことです。
レストラン事業部長に話しかけたら、おつきの社員から「不遜である」と叱責されたそうです。
ダイエーはその後潰れました。

ですが、未だにこういう事大主義、硬直した体質の大企業が多いわけです。

ですから、変化を嫌うし、多様な意見や、社員を尊重しません。ですからいつまでの旧来のやり方を踏襲して何度でも失敗します。
第一世界大戦で機銃や火砲が発達したのに、後方で指揮を執る将軍たちは、従来の突撃による白兵戦を強要し、あたら兵隊を殺しました。
何度突撃に失敗してもそれを改めませんでした。このため前線の将校の寿命は3週間と言われていました。

それと同じことを日本企業はやっているわけです。

例えば代物家電が駄目になったのにそれの固執して事業転換をせずに駄目になっているのが東芝やシャープなどです。
全文
https://lite.blogos.com/article/397542/