東北自動車道上り線「佐野サービスエリア」(栃木県佐野市)で営業を休止していた売店とフードコートが16日、一部営業を再開した。

 運営の委託先企業「ケイセイ・フーズ」(佐野市)の従業員らがストライキを起こして、お盆の書き入れ時にもかかわらず14日未明から営業を休止していた。フードコートはご当地名物「佐野ラーメン」のみの再開だった。昼前から提供を始め、昼時を過ぎてもほぼ満席の人気ぶりだ。横浜市から来た会社員島田公司さん(44)は「佐野といえばラーメン。食べられて良かった」と満足げだった。

 しかし、“完全再開”と呼べる状態には程遠い。この日、ラーメンを提供したのは別業者。ストを起こした従業員は関わっていない。これについては「根本的な解決ではない」との批判も岸敏夫社長に向けられている。

 当の岸社長は報道陣の取材に応じ、「ご迷惑をお掛けし申し訳ない。一日も早く、レストランも含めて再開できるようにしたい」としたが、ストライキの詳細について全く触れることはなかった。

 ツイッターにはファンとみられる人の「話が進んで再開したのではなく新規で人を集めて営業再開って…この会社と社長どうかしてるだろ」という怒りの声も。

 ストライキ後には、解雇された総務部長を名乗る人物もツイッターに投稿を開始した。「今の経営陣には人望も信用もない。仮に私が戻った場合。私の信用で取引先の皆様は商品納入をしてくれると言っています」と社長に反発して経営からの撤退を呼び掛けた。

 また佐野のブランドキャラクターである「さのまる」が18日に出演予定だったが、それも取り消しに。混乱の収束は容易ではない。

2019年8月17日 16時0分
東スポWeb
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