韓国による日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄の決定を受け、日本政府には「さすがにそこまでしないと思っていた。残念だ」(防衛省幹部)との衝撃が広がっている。政府内では、協定延長との観測が強まっていたからだ。過去最悪と言われる日韓の亀裂は決定的になった。

外務省幹部は記者団に、GSOMIA破棄について「遺憾だ」と述べるとともに、韓国側に22日中にも抗議する意向を示した。
 
安倍晋三首相は同日、首相官邸を出る際、記者団の「韓国政府がGSOMIA破棄を発表したが」との質問に答えなかった。
 
対北朝鮮政策は、日米韓3カ国の連携が基調。ともに米国と同盟を結ぶ日韓の対立は、北朝鮮に付け入る隙を与えかねない。政府高官は、韓国の決定について「日本には、そんなに影響はない。日米でしっかりやっている」と強弁したが、日韓間の情報共有が滞るのは不可避だ。

2019年08月22日19時17分 時事ドットコム
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