「みとちゃん」プレートも盗難被害 水戸名産のわら納豆の形
毎日新聞 2019年8月23日 08時58分(最終更新 8月23日 08時58分)
https://mainichi.jp/articles/20190823/k00/00m/040/033000c

 水戸市のバイク用の「ご当地ナンバープレート」が相次いで盗難被害に遭っていることが、市への取材で判明した。
6〜7月に約20件の被害が市に報告された。
水戸市のプレートは名産のわら納豆の形をしているのが特徴で、「形が珍しいから盗まれたのだろうか」と関係者は困惑している。

 被害に遭ったナンバープレートは、市のマスコットキャラクター「みとちゃん」が右側にデザインされ、偕楽園の好文亭や水戸芸術館タワーなどの風景が描かれている。

 排気量の違いによって白、黄、ピンクの3色があり、バイクを使う本拠地が水戸市であれば申請できる。
市は2013年5月からこれまでに計約5000枚を交付しているが、盗難被害は初めてという。

 市によると、6月上旬に「ナンバープレートを盗まれた。どうしたらいいか」という問い合わせが相次いだ。
しばらくは収まったが、7月上旬に再び被害が出た。6月上旬に盗まれて再交付を受け、7月上旬に再び盗まれた人もいるという。

 水戸署によると、被害は水戸市内の見川、河和田、若宮の3地区で集中発生。
プレートを固定しているネジをドライバーで外す手口で、集合住宅の駐車場での被害が目立つという。
署幹部は「珍しい形だから狙われているのかもしれない。改造したり、海外に転売したりした可能性もある」とみている。

 県内では、水戸市以外でもバイク用のご当地プレートを交付しているが、大半は長方形の規格のプレートだ。
15市町に聞いたところ、被害の報告はなかった。
一方で、埼玉県加須市のこいのぼりの形をしたプレートは、今年に入って被害が相次いでいるという。

 水戸市の担当者は「外れにくいネジに交換したり、カバーをかぶせたりしてほしい」と対策を呼びかけている。

◇ 盗難被害が発覚した水戸市のご当地プレート。わら納豆型が特徴だ=水戸市役所で2019年8月21日午後1時33分、小林杏花撮影
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