あおり運転と殴打で逮捕された宮崎文夫容疑者(時事通信フォト)
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 逮捕の瞬間の映像を見た男の知人は興奮気味にこう話す。

「暴行する様子をガラケーで撮影したり、逮捕の時には捜査員に“何すんのよ!”と食ってかかる“年上恋人”の姿をニュースで見ていたら、文夫のおかんのことを思い出したわ。近所でも有名な“クレーマー”やったで!」

 あおり運転をし、相手運転手に暴行を加えたとして8月18日に逮捕された宮崎文夫容疑者(43才)。“仲よく” 犯人蔵匿・隠避容疑で逮捕されたのが、交際相手の喜本奈津子容疑者(51才)だった。

「喜本は神奈川県出身。この2月に出会い系アプリで宮崎と知り合い、交際に発展。以後、行動を共にしています。宮崎には複数のあおり運転の余罪がありますが、その何件かで喜本が助手席に座っていた。喜本があおり運転をそそのかした可能性も視野に入れて捜査を進めている」(捜査関係者)

 宮崎容疑者は大阪市生野区で生まれ、子供の頃は成績優秀で「神童」と呼ばれていた。府内でも屈指の進学校である天王寺高校に入学。関西学院大学を経て、「平均年収日本一」で知られるキーエンスに入社した。だが、1年もせずに退社。税理士だった祖父の遺産を相続する形でマンションを所有したことで、2018年に不動産会社とコンサルティング会社を起業した。

 そのマンションの一室が自宅兼オフィスだったようだが、マンションの住人たちは「目が合っただけで威嚇された」「住民への宅配で止まっているトラックに“どけや! コラ!”と怒鳴っていた」など、宮崎容疑者の凶暴ぶりを証言する。

 その気性の荒さは母親譲りだったようだ。

「文ちゃんの母親は近所でも恐れられていました。“給湯器の音がうるさいから風呂に入るな!”って怒鳴り込んでくるんやから。ごく普通の生活音の範囲なのに。なかには『静かにしろ』と書いたチラシを玄関に何回も貼られた家もあった。スーパーに行けばトラブルを起こしてパトカーで帰ってくることもしょっちゅう。自転車を猛スピードで飛ばす人で、ぶつかると“お前が悪いんや!”と凄まれたり。

 その一方で、自分の家の犬がワンワン吠えて近所迷惑なのに何もしない。区役所から注意を受けても知らんぷりやった」(近隣住民)

 その母親が溺愛していたのが宮崎容疑者だった。

「あれだけ攻撃的な母親が文夫には甘かった。文夫がキーエンスをすぐに辞めた時も咎めなかった。友人の少ない文夫のよき理解者やった。逮捕される時、恋人が必死に文夫を庇ったけど、あんな行動ができるのは母親ぐらい。あの恋人は母親とそっくり、瓜二つ。

 数年前に母親は亡くなったと聞いた。文夫は恋人に亡き母を重ねているのかもしれへんな」(前出・知人)

 宮崎容疑者の現状の逮捕容疑は傷害のみだが、数多くの余罪があるとみられており、「すべて立件・起訴されれば長期の懲役も考えられる」(法曹関係者)という。

 母親や恋人という味方だけに守られた身勝手な生活は、ついに終わりを告げる。

8/22(木) 16:00配信
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