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ソースに映像あり

 記録的な大雨によって鉄工所から大量の油が川に流出した佐賀県で、この油が有明海に流れ込んだ可能性があることがわかりました。国などが30日朝から対策に当たっています。

 「有明海上空です。六角川の河口には油膜が確認されています」(記者)

 国交省九州地方整備局によりますと、29日昼ごろ、佐賀県の六角川の河口に近い有明海で、油が浮いているのをヘリで確認したということです。この六角川には、佐賀県大町町の鉄工所から今回の豪雨で5万リットルあまりの油が流出していました。

 国は、鉄工所から流れ出た油の可能性もあるとみて、30日朝から船を出して海をかき混ぜることで油をかくはんさせるなどの対策に当たっています。ノリの養殖で知られる有明海では、10月から始まる今シーズンのノリ漁への影響が懸念されます。

 一方、鉄工所からの油が流れ込んだ大町町の病院では、大雨による冠水が続いていて、患者らおよそ200人が取り残されていました。

 「順天堂病院へとつながる道路です。昨日より大分水かさが減りました。そして、道路の線も見えるようになってきました」(記者)

 ポンプ車による排水作業によって水位が下がったため、30日は歩いて行き来する人の姿も見られました。国交省によりますと、30日夕方までには孤立状態が解消される見通しだということです