2025年に開催予定の大阪万博のイメージ図。さらなるビジネスの機運が高まる。
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「やりましたわ! 」と、溝畑大阪観光局長。「ついに大阪で世界遺産の誕生や!  大阪はこれからもっともっと、おもろくなっていきまっせ! 」なぜ今、大阪は熱いのか。

■政治や金融以外の歴史・文化の分野で、大阪は日本の中心に

 大阪が熱い。G20直後に世界遺産登録が決定。2025年には万博も控える。キーマン、溝畑宏大阪観光局長が大阪好調の秘密を語る――。

 19年7月6日に、世界文化遺産登録された百舌鳥・古市古墳群というのは大阪府南部の堺市、羽曳野市、藤井寺市の3市にまたがる49古墳の集まり。なんと、1500年以上のあいだ原型をほぼ崩さず保存されているのです。

 それは世界的に見ても極めて驚異的で奇跡的なことで、というのも、大概は爆撃や略奪といった歴史の中で形が変わっていくものだから。それをくぐり抜けて現存しているというのは、非常に珍しいことなんですね。

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 その意味で特に堺市は、包丁や線香などのものづくりやスポーツの分野において高い質を持つ「眠れる獅子」でした。実は千利休の出身地でもあるし、お茶の世界で唯一3流派が集まれる場所といったらここしかない。お茶というと京都の宇治、静岡、鹿児島のイメージが強いが、堺市にもそうしたルーツが実はあるんですね。

 今まで知られていなかったそんな一面を「世界遺産を持つ堺市は、お茶の聖地でもありまっせ」と世界にアピールするチャンスができたのです。世界遺産登録を機に、ついに堺市はバッターボックスに立つことがかないました。

■東京五輪後は、大阪の時代がやってくるんや!

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 そういう思い切ったことも考えられるほど、今の大阪は勢いづいている。大阪ではこの5年間でホテルの部屋が2万室も増えたし、これからも建設ラッシュでどんどん増えていきます。訪日観光客も、今日本全体で約3000万人のところを将来6000万人にまで伸ばそうとしていますが、それには僕ら大阪がぐいぐい引っ張っていかなあかん。今、大阪の外国人観光客は1141万人やけど、2000万人くらいまで伸ばしていくつもりです。

 何度も言うけど、今大阪は勢いがあるから、その目標もきっと達成するでしょう。関西国際空港(関空)の便数はうなぎ上りに増えているし、G20で大阪は世界的に見てもなかなかおもろい都市やと認められましたし。

 さらに、これからもIR誘致や万博といったプロジェクトを控えている。プロジェクトがあることで、「人・物・金・情報」がぐいぐいここに引き付けられてくるのです。「人・物・金・情報」が飛び交うぐらいの活力を呼び起こせるかどうかが、観光などの都市戦略において重要なポイント。その4つって、いわゆる景気対策のキーでしょう。「おっ、何かあそこ行ったら、人・物・金・情報がうごめいてるやん」と思わせる感覚が大事なんです。G20、世界遺産登録と続いて、大阪は今もうノリノリ。「もうかりまっせ! 」「元気でっせ! 」の雰囲気に包まれ、活力とドリームで街全体がにぎわっています。

 なぜ今、大阪にいいニュースが続いているのか。確かに、20〜30年前には暗い話しかなかったです。その状況を転換できたのは、08年に誕生した橋下徹府知事(当時)の存在が大きい。たとえば、関空の経営を改善するために伊丹国際空港と関空を一本化しようと言い出したのも橋下氏ですが、それまでの府知事ではそんな発想は考えられなかったのです。

■東京一極集中に対抗していく

 彼はほとんどの知事が依存症問題で避けてきたIR誘致を、経済の活性化が第一だと言って果敢に取り組んだ。「もういっぺん大阪を復権させて、東京一極集中に対抗していくんや」という明確なメッセージを出して、変えていこうとする気概がありました。僕が東京から大阪へ仕事の場を移したのも「こういう人間がおったら、大阪も捨てたもんじゃない」と彼の胆力に惚れこんだ、というのが大きいです。

 橋下氏が大胆な政策を打てたのも、大阪に包容力があってこそ。地方を活性化させるためには補助金に頼ってばかりでは駄目で、自分たちでどう儲かる雰囲気をつくるかが肝。そのためには誰がリスクをとるかが問題で、リスクとる奴が多少失敗しても許す包容力が必要なんです。

8/29(木) 11:15配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190829-00029589-president-bus_all

★1:2019/08/30(金) 18:28:52.34
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1567294025/