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2019年9月3日 / 19:02 / 1時間前更新
スペイン社会労働党、急進左派との政権樹立は困難 代替案提示
Reuters Staff

[マドリード 3日 ロイター] - スペイン議会の比較第1党で社会労働党のサンチェス党首(暫定首相)は3日、急進左派政党ポデモス連合(UP)との連立政権樹立は見解の不一致が多過ぎるため困難とした上で、政策を巡る合意の保証や閣外の役職への起用など代替案を示した。

サンチェス氏は社会労働党の党員などに対するスピーチで、「連立政権樹立に向けた条件は満たされていないが、敵対する理由はない。これまでのように誠実な同盟政党になることは可能だ」と指摘。連立政権は機能しないだろうとし、両政党間には不信感があるため政権樹立に向け合意に達するのは難しいと主張した。

イグレシアス党首はサンチェス氏のスピーチに先立ち、社会労働党との連立政権樹立に前向きな見方を示した。スピーチ後のツイッターへの投稿では「政治は信頼ではなく保証に基づいてる。国民の生活を変える政策を実行するためには連立政権が唯一の保証だ。それが危機にさらされている」とした。

関係筋によると、サンチェス氏はポデモスに対し次官級の役職などへの起用を提案。また政策に関するポデモスとの合意尊重を保証する独立した機構の設立も示した。

社会労働党は4月の総選挙で勝利したが、過半数を満たさず、連立政権樹立に向けた圧力が高まっている。9月23日までに合意に達しなければ、11月10日に再選挙が実施される予定。