目黒さんま祭り、今年は冷凍品…不漁で確保できず
読売新聞オンライン 2019/09/06 07:58
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190905-OYT1T50277/

 岩手県宮古市は5日、東京都品川区で8日に行われる「目黒のさんま祭り」に、
昨年水揚げされた冷凍サンマを送ると発表した。
昨年までは旬のサンマを届けてきたが、今年は水揚げの遅れと不漁で間に合わなかった。
市によると、冷凍サンマを送るのは、サンマの提供を始めた1999年以降で初めて。

 祭りは、目黒駅前商店街振興組合が落語の「目黒のさんま」にちなみ96年に始めた。サンマ目当ての家族連れらが行列を作る人気イベントだ。

 宮古市はサンマの不漁に見舞われた2013年と16、17年、北海道根室市からサンマを買い付けて
品川区の会場に届けるなどしてきたが、今年は全国的な不漁で、北海道でも十分な水揚げ量が確保できなかった。

 同区からは東日本大震災の後、寄付金が届けられ、応援職員も派遣された。
宮古市水産課の佐々木勝利課長は
「生のサンマを届けられないのは残念だが、恩を返す意味でも責任を持ってサンマを届けたい」と話した。