国産初の遺伝子治療薬「コラテジェン」
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一般的なDNAは右巻き
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 今月10日に発売される国産初の遺伝子治療薬「コラテジェン」のパッケージに「左巻き」になった二重らせんのDNAのイラストが描かれていることが分かった。生物の授業などで「右巻き」と教わった人は多いはずだが、販売元の田辺三菱製薬は「パッケージのデザインはイメージ図であり、正確に遺伝子を表現しているものではない」と説明している。

 コラテジェンは大阪大学発の創薬ベンチャー「アンジェス」が開発した遺伝子治療薬。患者に体外から遺伝子を投与することで血管を新しく作ることができる。今年3月、足の血管が詰まって潰瘍ができる重度の慢性動脈閉塞(へいそく)症の治療薬として承認された。

 販売を手がけるのは田辺三菱製薬。製品パッケージには、DNAのらせん構造をイメージさせるイラストがピンク色を基調に施されている。このDNAのデザインは、発見は「極めてまれ」とされる左巻きの絵柄になっており、ネット上でも一部指摘が上がった。

 DNAが二重らせん構造を持つことは、1953年、ワトソンとクリックによって発表された。そのさい、右巻きであることも示されている。

9/9(月) 16:24配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190909-00000540-san-bus_all