強い台風15号は9日午前5時頃に千葉市付近に上陸後、昼前にかけて茨城県を通過し、夜には三陸沖へ抜けた。

関東に上陸した台風としては過去最強クラスで、首都圏などで観測史上1位となる記録的な暴風を観測。
建物の倒壊や死傷者が相次いだほか、JRなどが始発から「計画運休」を実施し、交通機関も大きく乱れた。

東京都世田谷区の路上では、強風で転倒してビルの外壁に頭をぶつけた50歳代の女性が死亡。
千葉県大多喜町で倒木の撤去作業をしていた男性(87)が、チェーンソーで切った杉の木の下敷きとなり死亡した。
読売新聞の9日午後6時現在のまとめでは、1都6県で73人が負傷した。

また、千葉県市原市ではゴルフ練習場のネットを支えるポール数本が倒れて複数の住宅を直撃。
総務省消防庁によると、同日午後2時現在で、建物の被害は142棟に上った。

関東各地では9日朝にかけて猛烈な風が吹き、千葉市中央区で57・5メートル、成田空港で45・8メートル、羽田空港で43・2メートルなど、全国15地点で観測史上1位の最大瞬間風速を記録した。

JR東日本によると、首都圏全線で計3837本が運休し、約277万7000人に影響した。私鉄でも運休が相次いだ。

9/9(月) 21:19配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190909-00050170-yom-soci

 空の便は、9日夜までに日本航空と全日空で国内線141便、国際線37便が欠航。成田空港では鉄道の運休で到着客が足止めになるなど混雑した。高速道路も首都高や中央道、圏央道などで通行止めが相次いだ。

 台風は午後6時現在、三陸沖にあり、中心気圧は975ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は35メートル。11日午後には千島列島の東へ抜けるとみられる。