https://www.bbc.com/japanese/49630856

米大統領、タリバンとの「秘密会談」中止 米兵死亡の爆破受け
2019年09月9日

アメリカのドナルド・トランプ米大統領は7日、アフガニスタンの和平を目指し、同国の反政府武装勢力タリバンとの「秘密会談」を米国内で予定していたが、それを取り止めたと表明した。タリバンは「アメリカは多くの損害を出す」と非難している。

トランプ氏は7日夜、ツイッターの連続投稿で、8日に大統領公式別荘キャンプデイヴィッドで予定されていた秘密会談の中止を発表した。
この会談には、タリバン指導者とアフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領が出席の予定だったという。

米兵死亡の爆破事件が理由

アフガニスタンの首都カブールでは5日、米兵1人を含む12人が死亡した自動車爆破事件が発生。タリバンが関与を認めた。
トランプ氏は、これが今回の決定につながったとツイートした。
タリバンは、アフガニスタン政府を米政府のかいらいと非難し、直接交渉を拒んでいる。そのため、会談は米政府との間で別々に開かれる予定だったとみられる。

「成熟と経験が不足」

トランプ氏のツイートを受け、タリバンは声明を発表。直前まで、すべて順調に進んでいたと述べた。
ザビフラ・ムジャヒド広報官は声明で、米政府は1件の爆破を受けて協議から離脱したとして、成熟と経験が足りないと批判した。

また、タリバンとアフガニスタン政府が今月23日に会談を開くことで合意したと明らかにした。
これについてアフガニスタン政府は、タリバンとの直接交渉を望んでいるとする、従来からの姿勢を繰り返し表明するにとどめた。
ガニ大統領の報道官セディク・セディキ氏は記者会見で、「われわれは、アフガニスタンの政府と国民によって導かれ共有されるプロセスを非常に重要に思っている」と述べた。

「いい人と交渉できない」
(リンク先に続きあり)

トランプ米大統領は、タリバン指導者との秘密会談を予定していたが中止したとツイートした
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