https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190910-00000027-mai-soci

千葉県大網白里市では9日午後3時ごろから全域で断水となり、市は夕方から給水車での供給を始めた。
10日は、東京都や姉妹都市の群馬県中之条町からの給水車も加わり、午前8時から市役所で対応を続けた。

会社員の稲岡こうじさん(41)は会社を休んで自宅の水を確保しようと来たといい、「こんなに長い断水は初めて。
風呂やトイレなど普段の生活ができない」と汗だくになって列に並んだ。飲料水は1人6リットルに制限され、
主婦(59)は「何回も並ばないと必要な分が確保できない。人ごとだと思っていたけど大変。水もそうだが、
電気も早く復旧してくれないと生活できない」とうんざりしていた。

10日午前9時現在も約2万4700戸が停電している千葉県館山市のJR内房線館山駅では、
携帯電話の充電の無料サービスに市民らが集まった。9日に東京都内に戻る予定だった50代の会社員男性は
停電した同市内のホテルで1泊し、「これでどうにか帰れそう」と午前10時半発のバスに乗り込んでいた。

約3万2000戸が停電し、広範囲で断水が続く千葉県八街市の無職女性(76)は
「停電で冷蔵庫のものは全部だめになってしまった。トイレも風呂の水を運んで流すしかない」と話す。
市内の復旧は11日以降になる見込みで、「エアコンも動かず、暑さで体調がおかしくなりそう。
長女が予約してくれた千葉市のホテルに向かう」と話した。


手押しポンプで供給される井戸水の水を求める市民の長い列=千葉県大網白里市で2019年9月10日午前10時20分
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