日本人の血を引く砂漠の王女 姿を見せないその素顔は?

親族にあたる男性王族と撮影に応じたブサイナ王女(左)=週刊朝日1973年7月3日号から
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 中東のオマーンに日本人の血を引く王女がいる。名はブサイナ。
 父はタイムール元国王、母は大山清子という日本人だ。

 2人の出会いは1935(昭和10)年の神戸。
 王位を退き、アジアをめぐる船旅に出ていた当時48歳の元国王は、19歳の清子とダンスホールで知り合い、恋に落ちた。
 元国王は翌年再来日し、結婚と日本移住を決意。
 2人は神戸市内の洋館で暮らしはじめ、女の子が生まれた。それがブサイナ王女だ。

 ところが、清子は結核のため39年に23歳で亡くなってしまう。
 元国王は3歳の王女を連れてオマーンに帰国。以来王女はオマーンで暮らすようになった。夫や子どもはいない。

(公開部分ここまで)

朝日新聞DIGITAL 2019年9月10日12時45分
https://www.asahi.com/articles/ASM7M5DFYM7MUHBI02C.html