https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190910/k10012074311000.html

政府 輸入小麦の売り渡し価格 8.7%引き下げ
2019年9月10日 19時10分

政府は、輸入小麦の売り渡し価格を来月から平均で8.7%引き下げることを決めました。アメリカなど主な産地で収穫が増える見込みで、国際価格が下落しているためです。

国内で消費される小麦のおよそ9割を占める輸入小麦を安定的に確保するため、政府は一括して輸入したうえで、製粉会社などに販売していて、その売り渡し価格を半年ごとに見直しています。

農林水産省が発表した来月から来年3月までの半年間の売り渡し価格は、主な5つの銘柄の平均で1トン当たり4万9890円と、前の半年間の価格より8.7%引き下げることを決めました。

引き下げは2期連続で、3年ぶりの低い水準になります。

これはアメリカやヨーロッパなどの主産地で小麦の生産が順調なため国際価格の下落が続いていることに加え、外国為替市場で円高が進んでいるためです。

農林水産省は今回の引き下げによって、食パン1斤当たりおよそ1円、家庭用の薄力粉1キロ当たり5円余りの影響があると試算しています。

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