https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190911/k10012077071000.html

米同時多発テロ事件から18年で追悼式典
2019年9月12日 0時32分テロ

アメリカを襲った同時多発テロ事件から18年。ニューヨークの世界貿易センタービルの跡地では追悼の式典が開かれています。

2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件では、ハイジャックされた4機の旅客機がニューヨークの世界貿易センタービルやワシントン郊外の国防総省などに激突し、日本人24人を含む3000人近くが犠牲となりました。

事件から18年にあたる11日、崩壊した世界貿易センタービルの跡地で追悼式典が開かれ、最初の旅客機がビルに激突した午前8時46分、日本時間の午後9時46分に合わせて黙とうをささげたあと、遺族の代表がテロの犠牲になった一人一人の名前を読み上げています。

犠牲者のうち、全体の4割近くにのぼる1109人は、遺体の損傷が激しく、いまだに身元が特定できていません。また、当時、救出や捜索にあたった警察官や消防士などの中には、現場で吸い込んだ粉じんなどが原因で、がんやぜんそくといった病気に苦しむ人もいます。

事件をきっかけに始まったアフガニスタンでの軍事作戦も、トランプ政権が反政府武装勢力タリバンと進めていた和平交渉を合意間近とみられていたのに突然、中止するなど先行きは不透明で、18年前のテロはアメリカ社会にいまも影を落としています。

ワシントンでも追悼

ワシントンのホワイトハウスでは最初の旅客機が衝突した現地時間の午前8時46分、日本時間の午後9時46分に合わせてトランプ大統領とメラニア夫人が黙とうを捧げました。

また、ハイジャックされた旅客機が衝突し、184人が犠牲になった首都ワシントン郊外の国防総省の壁には巨大なアメリカ国旗が掲げられ犠牲者を悼みました。

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