https://news.yahoo.co.jp/byline/shivarei/20190913-00142495/

まるで戦場、住宅が穴だらけ−千葉県南部の台風被害の凄まじさ、鋸南町と館山市を取材
志葉玲 | フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
9/13(金) 11:52

 「まるで、空爆されたかのようだ…」思わず、そんな言葉が筆者の口をついてでた。凄まじいばかりの破壊…家々の壁や屋根には大小の穴が空き、瓦などの飛来物がいくつも突き刺さっている。物置小屋や倉庫などは、もはや原形を留めないまでに壊されているものがいくつも見られた。住民の方々の自家用車も、車体のあちこちがへこみ、窓ガラスが粉砕されている。台風15号により甚大な被害を受けた千葉県。とりわけ被害が大きかった同県南部の鋸南町、館山市を取材した。

○凄まじい暴風被害

 鋸南町の南部、海に面した岩井袋。小さな漁港を持ち、釣りの名所として知られる集落は、今回の台風で壊滅的と言うべき被害を受けた。どの家々も屋根や壁に穴が空き、瓦を剥がされている。無傷な家はないと言っても過言ではないだろう。こうした被害は、暴風による直接のダメージの他、飛来物が衝突したことにより損傷したもののようだ。ある住民の男性が「ほら、見てごらん。壁に突き刺さっている」と指差す。見ると、本当に瓦が深々と突き刺さっていた。どれ程の勢いで飛んできたのかと背筋が冷たくなる。別の男性は、自宅玄関前で呆然として座り込んでいた。「屋根や壁の穴から、雨風が入り込んで、家の中が水浸し。さっき業者に見てもらったけど『全壊』扱いだって。年金暮らしで、家を直したり建て替えたりするお金はない。これからどうしたらいいのか…」。
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