2019年9月14日 12時22分
産経新聞

 餌づけされたハトやカラスによる大量のふんや鳴き声についての苦情が相次いでいることを受け、大阪市が無責任な餌やりを禁じる条例制定を検討している。

 住民たちから苦情が相次ぐ現場を歩いた。

 早朝からの雨にもかかわらず、路上にはすでに米がまかれ、およそ10羽のハトが熱心についばんでいた。

 13日午前、大阪市住吉区のJR阪和線の駅前。「また餌をやっている人がいる」。自転車で通りかかった住民の女性が深いため息をついた。周辺の建物や電線に、無数のハトやカラスがとまっていた。

 駅近くに住む男性(42)の自宅周辺は、ふんの臭いがひどく、汚れも目立つ。男性は7月に防犯カメラを設置。そこには女性が自転車でやってきて、猫用缶詰やパンをまきちらす姿が写っていた。そこに野良猫がむらがり、さらにハトやカラスが集まってくる。

 餌がまかれるのは1カ所だけでなく、いつも餌をまいている人も数人いるとみられるという。

 餌をまく人を見かけた住民たちが餌やりを止めるよう求めたこともあったというが、「(相手から)『動物が好きで餌をやっている。何が悪いのか』『取り締まる法律はない』と言われた」と憤る住民も。

 餌やり禁止の条例制定を求め、市に陳情書を提出した益田●(=火へんに華)子(あきこ)さん(71)は早朝からカラスの鳴き声に悩まされ、ふんで汚されたベランダの掃除を繰り返さなくてはならない、と悩む。鳥の羽が原因と考えられるぜんそくの発作も出るようになったといい、「住民や子供たち、駅の利用者は鳥を怖がっている。強い罰則で取り締まってもらわないと、問題は解決しない」と訴えている。

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/17081665/
参考動画
https://m.youtube.com/watch?v=Ciyj0-ZP82g